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Talk With!夢を目指す在校生とプロとして様々な活躍をされている講師の先生に、目指したきっかけや今後の目標について聞いてみました!

コンサートスタッフを目指す高校生

株式会社ディーエムピー
PLANNER&DIRECTOR
講師 植野先生

コンサート、イベント、広告、番組制作の総合制作会社(仙台)に10年以上勤務。主にプランニング&クリエイティブディレクションを手がける。 自治体、企業等のセールスプロモーションや商品プロデュース、博覧会、番組の構成、様々なジャンルのイベントディレクションをはじめ、 アーティストへのインタビューやコンサートタイアップ事業のプランなど音楽・エンタメ業界の実務経験は多岐に渡る。

自分のやりたいこととか、
好きなことを声に出して
言っておくことが大事。

音楽・エンターテイメント業界で、自分が見る側から関わる側になってみたいなと思ったきっかけを教えてください。

佐藤さん: 僕は、元々バンドでドラムをやっていて、ライブも見に行く機会が多くて。 それで裏方の人を見てかっこいいなと思ったことがきっかけです。
大宮さん: 私は、自分の地元でアラバキロックフェスをやっていて、中学校の吹奏楽部に入っていたのでそれでアラバキに参加ができたんです。3年間参加してみて、演奏する楽しさもわかったし、裏方でスタッフの方々が働いている姿とかも見て もっと音楽業界に興味が出てきて。それで将来プレイヤーとしてでも、裏方としてでもやっていきたいなって思ったことがきっかけです。
伊藤さん: 私も小学校ではマーチングをやっていて、中高と6年間ずっと吹奏楽部に入っていました。部長だったこともあって定期演奏会とかで、企画とか運営など全部やっていたんです。それで裏方にも興味を持っていて。あと、好きなアーティストがいるので、 そのライブに行った時にもなんか自然とスタッフとかの動きに目がいっちゃうようになって。
植野先生: わかる!
伊藤さん: 音楽に興味があったので、 元々は大学も目指していたんですけど、やっぱり自分のやりたいことをやりたいなと思って進学しました。
植野先生: そっか。演者側も経験してそこから多分次のステップで裏方とか作り手側に来たっていうのはみんな共通しているんだね。本地くんは?
本地さん:
小学生ぐらいの時からテレビを見ていても、出演者側よりも裏でなにかやっている人の方に目がいくことが多くて。中学生の時にYouTubeが流行り始めて、YouTuberにマネージャーがいることを知ってYouTuberのマネージャーになりたいなって、そこで思いました。
植野先生: 音楽業界を目指すのっていろんなきっかけがあるんだね!私の場合は、気づいたらいたっていう感じなんですけど(笑)。私が16,7歳ぐらいの時に、“プロデューサーっていう人がいるんだ“っていうことを知って。ラジオで”こういう仕事するよ“っていう話を聞いて、“面白い仕事があるんだ!”っていうところからスタートしました。それからいろんな業界に関わってきて。 CMもそうだし、お芝居やコンサートもそうだし。そんなことから色々ご縁があって、気づいたら今こうしています(笑)。 気づいたらって本当にあるよ!気づいてもらうためには、自分のやりたいこととか、好きなことを声に出して言っておくとくことが大事。そうすると、誰かが拾ってくれるから。

今、授業とか色々な現場に実習で参加していますが、実際にやってみたからこそ分かったことや、大変なことはありましたか?

佐藤さん: 楽しいです!ただ、普段の授業は意外と地道なことが多くて。でもそこで吸収し たことを現場で実際に出来るようになるとすごく嬉しいし、楽しいです。
植野先生: そうだよね。裏方って地味なことも多いけど、ベーシックなことって現場で生き るのよ。地道な授業が今後すごく役に立つと思うよ。
大宮さん: 私は1番印象に残っているのはやっぱりミュージカルですね。
2年間は舞台スタッフをやったんですけど、1年目は本当に全然わからない状態で。見ているだけだと“すごく華やかな世界”って思っていたんですけど、実際やってみると朝早くから夜遅くまでやっていたりとか、結構うまくいかないこととかもあって、大変だなって思いました。でもその分、成功したときの達成感が得られたりとかして。なんか、いいなって思います。
伊藤さん: イベントとはちょっと変わっちゃうんですが。最初は自分でいろんな企画したいなってずっと思っていたんですけど、授業で映像編集とかカメラの授業を受けていて、現場に行ったりした時にカメラって面白いなっていう新しい発見があって。就職するってなった時に、カメラの映像とか撮影とかの方もありかなっていう選択肢が広がりました!
植野先生: 授業って色々あるよね。マネージャーとか企画の専攻なのに、なんでカメラを撮る授業があるの?っていうと、オフショット撮るとか結構使うことあるからなんだよね。企画の趣旨を理解している人が実際に撮ったりすると、ちゃんと説得力のある映像や写真が撮れるよね!なので、いい意味で欲張りになった方がいいよ。せっかく学べるチャンスがあるから。 自分の新しい才能が学びながら引き出せるかもしれないね。
本地さん:
僕はマネージャー専攻で入学したんですけど、マネージャーになるための授業以外にも、カメラとか映像編集とか色々な授業があるんです。その中でも、0to1という授業では自分で企画を考えたりするんですけど、考えているうちに、自分でやってみたいなっていう企画が生まれたりすることもあって。マネージャーを目指して入学したけど、それ以外にもYouTubeを使って何か自分で出来ればなって思ってうようになりました。今までずっと、マネージャーになるっていうことだけ考えてきたんですけど、入学してから授業とかで新しい気づきを得て、それでまたそういう新しいやりたいことが増やせたっていうのは、自分の中で可能性が広がったなって思っています。
植野先生: すごくいい気づきだね。可能性は制限しない方がいいと思う!

大宮さんと佐藤さんはドラムも演奏されると思いますが、アーティストとコンサートスタッフの両立の大変さとか、両方やっているからこそ出来ることはありますか?

大宮さん: 私は4年制の専攻なので、最初の2年間はスタッフを中心に学んできて今年からWメジャーカリキュラムで授業を増やしてより本格的にドラムの授業を取ってみたんですけど、やっぱりやりたいことを1つに絞らなくていいので将来に向けて可能性が広げられているかなと思います。
佐藤さん: 僕はどっちかを頑張るともう片方が大変になっちゃうので。
植野先生: バランスは難しいよね。
佐藤さん: だからドラムは趣味でしているのでWメジャーカリキュラムでは履修をしていないんですけど、アーティストさんが来る前のサウンドチェックで代わりに叩いたりとか役立つ場所はあるなと感じてます。

ありがとうございます。それではみなさん、今後学校生活の中でやってみたいイベントや将来の目標について教えてください。

伊藤さん: 授業を通してカメラが面白いなって思い始めているので、もっとカメラの現場に行ってみたりしたいです。あと、今はまだ先輩方の企画に参加をさせてもらう形が多いので、今度は自分たちが主体になって企画をして、なにか1つやってみたいなって思っています!
本地さん: やっぱりYouTubeを1人でやりたいなって考えています。こういう風なことやってみたいなっていうのは自分の中にあるので、それをどうやって実行するかをこれから考えていきたいです。講師の先生からアドバイスとかもらえたらいいなって思っています。あとは、学校行事だと今ミュージカル公演の準備をしていて。初めてなので毎日不安でしかないですよ(笑)。来年は新しく入学してくる1年生に教えなきゃいけない立場になるし。今の自分だと本当にわかってないことが多すぎて、先輩達からしっかり聞いて学んで、来年のために動けるようになりたいなって今すごく思っています!
大宮さん: 自分は入学してから、学園祭のポスターとか、ミュージカル系のパスとか、色々デザインをする機会があって。今後は、グッズとかで自分のデザインを形で残していけるようにしたいなって思ってます。今は、ミュージカルに向けて、自分たちで提案をしてグッズの制作にも取り組んでいるので、それを成功させたいなと思います!
植野先生: 頑張ろうね!佐藤さんはどう?
佐藤さん: やっぱりミュージカルですね。お客様からお金をもらって公演するので気が抜けないなって思います。
植野先生: そうだよね。 プロとアマチュアの違いってそういうとこだと思う。お客様が、自分の頑張って稼いだお金を使って、貴重な時間で足を運んでいただくから、やっぱり気合いが入るよね。専門学校で学んだみんなに、私たちは何を求めるのかっていうと、やっぱ即戦力と経験。専門学校で2-4年経験している人たちが現場にすぐ入ってくるっていうのはありがたいし嬉しいし、 できることが増えるっていうことは力になるので、現場として期待しています!

アーティストを目指す高校生

作曲講師 板橋先生

作編曲家、ドラマーとして活躍をされている先生。バンド活動で「SUMMERSONIC」「バズリズム」等へ出演、あおぱんだ、BiSH、高塚智人、REALIVE!(秋元康氏監修)の楽曲制作、レコーディングを行う。

ベース講師 黒瀬先生

ファンク・フュージョン、ジャズ、ラテンミュージック、Hip Hopを得意とし、国内有数のテクニックを持ち、東北を代表するベーシスト。ゲームミュージック、舞台音楽などの作曲やバンドプロデュース等国内外のミュージシャンと活動しつつ専門雑誌への執筆、レッスン等で後進の育成にも力を入れている。

明日より今日の方が若い。
始めるなら今日だ!

皆さんの音楽業界を目指したきっかけを教えてください。

後藤さん: 自分は、元々兄がピアノをやっていてそれで自分もピアノのレッスンを受け始めて。高校を卒業してからどうするかは特に決まってなかったんですけど、やっぱりピアノが好きだなと思ったんです。それでピアノを続けることはできないかなと考えて、バンドもやりたかったですし、キーボーディストがいいかなと思って、SSMで目指せると知って入学しました。
三浦さん:
私は中学生の時にちょっと悩んでることがあって、学校に行きたくないなって思ってる時に、Mrs. GREEN APPLEさんの曲を初めて聞いて、すごい救われたことがきっかけです。バンドもやりたいなって思ったんですけど、人と関わり合うことがその頃すごく苦手で。だから、シンガーソングライターで自分の作った曲で誰かを救えるようになりたいなあと思ってこの道を選びました。
黒瀬先生: コミュニケーション下手って自分で言ってたけど、授業中1番仕切ってくれてるよ。そのおかげで楽しくやれてると思う!ありがとう。
平山さん: 僕はバスケをずっとやっていたので、スポーツ系の道に進むことも考えたのですが、違う土俵で戦いたいなっていう気持ちもあって。それで音楽に1番助けられてきたなって思ったので、どういった形でもいいから音楽を通していろんな人の支えになれたらなと思って目指しました。
黒瀬先生: 今年の入学式でパフォーマンスもしていたよね?
平山さん: 実は初めて演者として出演したんです。1年間は作曲とか音響とか裏方をやっていたので。でもそのステージを通して、さらに今の音楽の楽しさっていうのを知れました。今やっている作曲ももちろんですけど、裏方とか他にもちょっとずつ演者の方も挑戦していけたらいいなと思ってます。

授業で経験したからこそわかるその職業の魅力や、逆に大変そうだなと思うことはありますか?

三浦さん: 入学する前はあまりステージに立つ機会がなかったんですけど、バンドアンサンブルの授業とか学園祭でステージに立ってみて、お客さんの顔を見ながら歌える楽しさとか嬉しさを感じて、それがすごい魅力だなって思いました。それと同時に、マイクの確認とか、音響の確認とかを初めてやった時に、「ここまで やってくれるんだ」って思って、裏方さん、音響さんたちのありがたさもすごい感じて。リハーサルで裏方さんから指示されても「なんだろう」ってわかんなくなっちゃったらすごい失礼だなって思ったので、 LIVEをしていく中で勉強していきたいなと思ってます。
後藤さん: 僕もミュージシャンとしての活動経験は今まで0だったんですけど、7月に卒業生の方と演奏する機会を学校にもらってステージデビューしました。今まではずっと譜面にかじりついて、演奏してきたんですけど、今回の譜面を渡された時にほとんど音符が書いてなかったんです。しかもそれが1週間前に来て困ったんですけど、「こういうもんなのかな」と(笑)。
黒瀬先生: そういうもんですね(笑)。それがね、5秒前に来ることもあるんですよ。1週間は…普通でございます。大丈夫!
後藤さん: はい。表情は硬いって言われましたけど、演奏はなんかみんな「ちゃんできてたよ。」って言ってくれたので、意外とできたなと思えて。入学して3ヶ月くらいでしたが少しは成長できてるのかなって思いました。
黒瀬先生: うん。意外とできたっていうのは、すごくいい感想だよね!これ、結構勇気が出るんだ。パフォーマンスに関しては、人が好きになればそのうち勝手に出来るよ。もっと自分以外のことに余裕ができると、楽しくてしょうがなくなるから! 表情はね、そのうちできるから。楽譜に余裕が持てれば大丈夫。
板橋先生: 演奏してる時にみんなが味方だなって思えた瞬間とかもいいですよね。
黒瀬先生: そうそう!専門学校のすごいところっていうのは、音楽的なこともそうなんだけども、仲間の大切さも一緒に学べるところ。一緒にステージを作るために、在校中にみっちり泣いて笑ってってやるから一生の仲間が本当にできる!ここで知り合った同級生とか、先輩後輩っていうのは、一生の付き合いになるよ。

板橋先生は1期生で卒業をされていますが、在校中にやっててよかったこととかありますか?

黒瀬先生: そうだ、元々ドラマーだよね?!
板橋先生: 専攻は作曲だったんですけど、Wメジャーカリキュラムで履修してドラムばっかりやってました(笑)。
黒瀬先生: Wメジャーカリキュラムって魅力的だよね、本当に。
板橋先生:
授業が終わった後も友達とずっと残ってセッションしたり、レコーディングスタジオにこもって実験をしたり。家でも一緒に作業をしてたり。それこそ本当に一生の仲間ができました。あとはやっぱりWメジャーカリキュラムで、自分の可能性を広げておくこと。違う業種のことにも触れたりちょっと知っておくと、いつか新しい掛け算になっていくと思ってます。

これからやってみたいこと、頑張りたいこと、挑戦したいこと、将来の夢などを教えてください。

三浦さん: 今、バンドで活動をちょっとだけしてるんですけど、 自分1人ででもやってみたいなとも思っていて。でも私何も弾けないんですよ。今から練習して、1人でライブハウスとかで演奏したいなと思ってます。
黒瀬先生: 楽器のWメジャーカリキュラム取りな!今が1番若いのよ。明日より今日の方が若いじゃない?始めるなら今日だ!
三浦さん: わかりました!
平山さん: 僕は、自分たちでイベントを作りたいです!それをコンサート制作&映像テクノロジー専攻の同級生とご飯を食べながら喋ってたりして、結構盛り上がってるので、卒業するまでにやりたいです。
後藤さん: 僕はPAとか、あとレコーディングとかもできるようになりたいなって思ってます。
平山さん: 教えるよ!
板橋先生: 僕はやっぱりオリコン1位をとる!で、その曲を東京ドームで聴きたいですね。
黒瀬先生: おお、ベース弾くから!いつでも言って。
板橋先生: よろしくお願いします。
黒瀬先生: いつでも!こうやってね、ちらっとお話ししておくだけで一瞬記憶に残るんだよ。で、一応電話しようかな。やめたってところまで来たら俺の勝ちだからね(笑)。
平山さん: 黒瀬先生は?
黒瀬先生: 僕はね、専門学校に行った時に自分でいくつか誓いを立てたんだよね。お金をもらって音楽で生活ができるようにする、あとはメジャーデビューをする、ベースマガジンに載る。あと、地域で1番有名になるとか。 他にも結婚するとか、車をいっぱい乗るとか、色々あったんですけど、基本全部叶ったんです。夢が1つ1つ叶っていった中でも、不本意なところが出発点のものもあるんだけど、でもそれもあったからこうなったのかなって今は思うかな。

最後に先生方から、将来に悩むみんなにメッセージをお願いします。

板橋先生: とにかく1個でもいいので突き抜けてください!
自分がこれだけはもう誰にも負けないっていう領域を1個持ってると、それがきっかけで次のステージに行けたり、自分の自信を支えたりすると思うので、まずはそこを作ることでもっと楽しめたり、何か見たい景色に近いものが見れるんじゃないかなって思ってます。
黒瀬先生:
僕からは、やりたいことがいっぱいあってもいいから全部忘れないようにしてほしい。思ってもみなかったタイミングで叶う夢もあるので。忘れなければ、諦めなければ、辞めなければ、やりたかったことは必ずできるようになる!

声優を目指す高校生

俳優・声優講師
菅原先生

栗原ドリームアンバサダー就任。劇団善人会議(現;扉座)1989~94所属。日本舞踊(藤間流名取)・茶道(裏千家免許〔唐物天台〕)・ベラレーヌ演劇システム(坂東玉三郎主催)などを学び、OH!バンデス(宮城テレビ)や突撃!ナマイキテレビ(KHB東日本放送)なるほど!ザ・ワールド(フジテレビ/国内情報コーナーレポーター)などのTVや、CM・ラジオ番組など東北を中心に様々な活躍をされている先生。

分野を超えて
授業を取れることが
この学校のすごいところ。

二人が声優を目指したきっかけを教えてください。

佐々木さん:
私は元々ずっと歌も歌いたいな、とかアナウンサーもやってみたいとか、声を使う仕事がしてみたいと思っていました。小さい頃からアニメをたくさん観ていて、観たアニメのセリフを全部覚えて喋ったりとかしてたらしいんです。小さい頃から演技をすることが好きで、ドラマの真似をして、自分の意思で私も涙が出せる!みたいなことやったりして、演技をすることが楽しいなって。ただ、私は自分の容姿にあまり自信がなくて顔はあまり出したくないな、って思った時に、声優さんは声だけで感情を伝えるじゃないですか。寂しい声とか嬉しい声とか。そういうのがすごいなって思えて、声優を目指しました。あとは中学生になった頃に顔を出さなくていい歌い手さんが出始めて、歌手もやってみたいな、とも思うようになりました。
菅原先生: じゃあキッカケはお芝居が好きっていう気持ちから、アニメが好きで声優さんに興味が出て、それから歌もやってみたいな、って広がっていったわけだね。林君はこの業界を目指そうと思ったキッカケはある?
林さん: 声優という職業を初めて意識したのは、同じ部活の仲のいい友人から「めっちゃこの声優さん好きなんだよ!」って推されて、「このアニメに出てるから見てみて!」って押し付けられて(笑)。もともと中学校まではスマホも持っていなかったのでアニメを見る環境も無かったんですけど、ちょうど高校に入ってスマホでアニメを見れるようになった頃に、友人に勧められて、「え、めっちゃ面白い!」って思って。そのアニメの主人公を演じている声優さんがいたんですが、別のアニメでもその声優さんが演じているのを観て、全然違う人格の人だと思えるくらいに演技のイメージが違って、それに憧れたのがキッカケです。
菅原先生: 本当に同じ人?ってくらい演じ分けるよね。声優さんも女優さんも俳優さんも、「優れる」っていう字を書くけど何に優れているかってやっぱり人それぞれだよね。声に優れている役者さんもいれば、表情に優れている役者さん、体を使って表現する役者さんもいっぱいいるし。声優さんってマイクの前に立っているだけの人って実はいないんだよね。本当に殴るときは自分の頬を叩くし、痛たたた…ってときは自分の耳を摘んだり。そういう演技という意味で俳優さんも声優さんも共通している部分って多いよね。

最近、自分にとって変化はありましたか?

菅原先生: 二人にとって何か変化はあった?例えば、佐々木さんはさっき顔を出したくなかったって言っていたけど、顔出ししても良いかな?とか。
佐々木さん: それはちょっとありました。学校以外なんですけど、アルバイトをしているんです。コロナ禍でずっとマスクをしていたんですけど、そこで働いているメンバーに絶対マスクを取った方がいいよ!って言われて(笑)。マスクが解禁されてからもちょっと顔出しがやっぱり少し恥ずかしかったんですけど、最近、本当にここ最近マスクを外すようになって。
菅原先生: そうだよね。コロナ禍もあってマスクを外すの恥ずかしい、みたいなね(笑)。
でもやっぱり顔って全部が売り物なんだよね。コンプレックスに思っているところも隠したいところを隠してたら始まらないから、まず出そう!って先生も言ってる。林君は最近変化はあった?
林さん:
例えばダンス系の専攻の人たちを見ていても、好きだからやっているって言いながらも暇さえあれば楽しそうに踊っているし、何て言うんだろう、意識が高いなって思って。今ちょうどミュージカル公演の稽古中なんですけど、ダンス系の子たちは演技を学ぶために入学したわけじゃないのに、演技もちゃんとやるし、演出家の先生に言われたこともちゃんとすぐにできるし、なんか「ちょっとまずい」と思いまして。
菅原先生: うんうん。良い焦りだね。
林さん: やっぱり自分は演技を学びに来たんですけど、せっかく周りにダンスをやっている人がたくさんいるので、そういう仲間にもどうしたら良いかっていうのを聞いたりして、もっと自分の可能性を広げたいなって。
佐々木さん: 林君、本当に努力家なんです。以前、卒業生の先輩と一緒にお仕事する機会があったんです。その時に来てくれた先輩に「どうやって声を出しているんですか?」とか「どういう風に声を変えているんですか?」とか発声方法についても教えてもらっていて。それ以外にもダンス系の先輩や同級生にも色々教えてもらっていたり。
菅原先生: この学校のいいところが、1年生でも学年の垣根を越えてミュージカルっていう課題があるじゃない。それってやっぱり良いよね、いきなり1年生から取り組めるっていう。先輩との交流もできるし、卒業生も来てくれてアドバイスもしてくれるし。この学校の良いところって縦だよね。横の繋がりももちろんあるんだけど、縦の繋がりがここまで強い専門学校ってあまりないと思う。学年の垣根を越えてキャストオーディションがあるっていうのはすごく刺激だよね。さっき林君が「まずいな」って焦りの言葉を口にしていて、それはすごく良いことだけど、先輩も焦ると思うよ。1年生がすぐ後ろまで追いかけて来ていたら「2年生やばいじゃん」ってなるだろうし。寝ている暇ないね!(笑)。
林さん: いや、本当にそうなんですよ(笑)。家にいると逆に不安になって「やばい、俺何もしていない!どうしよう」って。なるべく学校に行って、いろんな人と話をして、練習したい。寝ている暇ないですね(笑)。

最後に先生から、お二人に向けてメッセージはありますか?

菅原先生:
二人はSSMで色んなことにチャレンジしているよね。佐々木さんは元々歌もやってみたかったって言ってたし、林君はダンス系の専攻のお友達にも刺激を受けてるって言っていたけど、やっぱりSSMの中で、別の分野の刺激を受けたりやりたいことが変わることもきっとあるよね。そうやって刺激を受けたり、分野を超えて授業を取ったりできることがこの学校のすごいところだと思う。これがやりたい!ってその専攻に入っても、そこからさらに「違うことを勉強してみたい!」っていうことができるのがやっぱり良いよね。「フルに機材・環境を使いな!」って自分の授業ではいつも言っているけど、この機材とか、アフレコスタジオとかフルに使って、ボイスサンプルもたくさん作ったら良いと思うな。
林さん: はい。空いている時間に施設を使って練習できることは、すごく助かってます。
菅原先生: あとは学生のうちから仕事をすること!仮所属でもなんでも良いから、事務所からオファーがあったら入って、大きなギャラにならない仕事でも挑戦する。なぜなら、それが自分の経歴になるから。あらゆる物を使って自分の武器を増やして欲しいな。バイトだと思っても良いから、現場を経験するって言うのは、学校で習うこととまた違った学びにもなると思う。二人とも応援してるね!

プロダンサーを目指す高校生

得られるものは全て得て、
自分のダンスに活かしたい。

二人がダンサーを目指したきっかけを教えてください。

木村さん:
D.LEAGUEが始まって、最初は観てなかったんですけど21-22シーズンくらいから観始めて。観始めると、ダンスで色んな人を巻き込んで、きっと踊っている側も楽しいし観ている側も楽しいし、ダンス自体が「全方位で楽しくなるもの」なんだ!って思って。その次のシーズンから知り合いがDリーガーになったんですね。それで、自分も頑張ったら入れるのかな、もし入れたら、自分のこれからが広がるし、楽しいし、自分自身楽しめるんじゃないかな、楽しみたいなと思って、本格的にこの業界に入ろうって思ったことがきっかけです。
Natsuho.先生: 今D.LEAGUEはすごく盛り上がっているし、木村さんには頑張って欲しいなって思う。
佐川さん: 私は友達の発表会を見て「私もやりたい!」っ思って小学校1年生から本当に趣味程度で、始めたんです。そこからダンスをしていくうちに、もっとスキルアップしたい、もっと上に行きたい、って言う気持ちが芽生えてきて。自分の性格的にも人前に出ることが本当は苦手で、ただダンスをしている時は自分が一番輝けるなと思って。入学当初はバックダンサーを目指していたんですけど、今はそれだけに囚われず、いろいろな仕事ができるようなマルチに活躍できるダンサーになりたいって思うようになりました。
Natsuho.先生: 佐川さんは私がSSMで教務アシスタントをしていた時にオープンキャンパスで初めて会ったんです。ダンスの熱が強くなっていてSSMに入りたいって言う話をしていて、私もSSMを勧めて、色々話したよね。だから今も外部でインストラクターとかしているのを見ると、感慨深いなっていうのがあるな。

ダンスの魅力とチームでの活動について

Natsuho.先生: 最近ScaMS(SSM HIPHOPチーム、木村さんがリーダー)とか@ChancEY(SSM GIRLS チーム、佐川さんがリーダー)も外部のイベントも出ていて、コレオとかも作っているけど大変なことってある?
木村さん: 大変だなって思うことは、ダンスは、自分からこのイベントに出るって決めて、自分から行動しないとやっぱり誰にも伝わらないっていうところですね。そして行動して踊ってそれで終わりじゃなくて、そこからイベントを企画してくれた人だったり一緒に出た人だったり、そういう人たちとどんどん繋がっていかないと今後には繋がらないっていうことが目に見えて分かるって言うか、著しく出てしまうから。他の仕事と比べたら、自分がやっぱり精一杯頑張らなくちゃいけない職業だなっていうのは、イベントに出る回数が増えたからこそ分かったなって思いますね。
佐川さん:
私も@ChancEYを2代やって、チームで良い物を作り上げていくっていう経験を通して、チームワークの大事さとか、プライベートでも仲を深める大切さとか、やっぱりコミュニケーションが大事だなと思いました。あとは最近はSNSの活用が大事だなって思いますね。
Natsuho.先生: その大変さの上にある魅力って何かな。人脈が広がるっていうこともあるかな。
木村さん: 人脈はめちゃくちゃ大事だと思っています。現に今もイベントで一緒だった人と繋がってお仕事頂いたりとかあるので、繋がりは大事だなって思います。
Natsuho.先生: 魅力っていう意味では単純に自分のダンスとか作品を見てくれて、その人に何かを与えられたらそれ自体が魅力でもあるよね。例えば見てくれた人にそれが伝わって元気になったら、それでダンスの魅力は伝わったって言えるよね。
木村さん・佐川さん: うんうん。
Natsuho.先生: そもそもScaMSと@ChancEYができた経緯としては、まずSSMでダンスをしている中で、もっと外部の人たちに知って欲しいよねっていうところからScaMSが出来て。HIPHOPって広がりやすいジャンルだしね。そこから、GIRLSも頑張っているのにっていうところからさらに出来たのが@ChancEYな訳だけど。今の活動はどう?
木村さん: 昨年に引き続き今年も県外のイベントにも出て、色んな人に顔を知ってもらえて。今めちゃくちゃ良いチームだなって思ってます。
Natsuho.先生: SNSで見ていても広がりが増えてきてるなっていう感じがするよね。@ChancEYもね、コンテストとか出て頑張っているよね。
佐川さん: 昨年はYouTubeとかSNSを中心に力を入れていましたけど、今年はさらにイベントとかコンテストも結構出ていて。そこから「@ChancEYこのイベントも出てよ」って言ってくださる方もいて。あと、なんというか@ChancEYのメンバーは一人ひとりのキャラがあるのが私は好きで(笑)。みんなで@ChancEYというよりは一人ひとりが@ChancEYの〇〇っていう感じで、それぞれ行動していてそれが良いなって思ってて。それぞれがSNSで宣伝して、@ChancEY以外でも活躍していたり。面白いメンバーと活動できて楽しいなっていう。
Natsuho.先生: 濃いよね(笑)。
木村さん・佐川さん: 本当に濃い(笑)。
Natsuho.先生: 私はScaMSも@ChancEYも結成当初から見てきたけど、その年によってその色が全然違って。でも、毎年それぞれが自分たちのやりたいことが出来ていて良いんじゃないでしょうか。って思ってる(笑)。

SSMに入学して良かったこと

佐川さん: まだ卒業までの時間はありますけど、昨年1年間だけでもすごく濃かったです。一番心に残っているのはミュージカル公演ですね。業界を知らずに飛び込もうとしていたから、その大変さを知った気がします。お金を頂いて公演するっていうことに関して、出演する側は本当に練習も必要になるし、その厳しさっていうものも知って。
Natsuho.先生: 外に出るための準備っていう感じでもあるよね。業界のマナーだったりとかも学べるし。木村さんはどう?元々この業界を知っていた訳だよね。
木村さん: 元々イベントに出たりはしていたんですけど、このままでは絶対に足りないなって思っていて、このまま社会に出たらすぐに消えちゃうだろうなっていう気がして。逆に自分に何が足りないのかなっていうのを知りたいと思ってSSMに入学しました。色んなジャンルのレッスンを受けるじゃないですか、SSMって。受けたい、受けたくないっていうのは関係なく受ける環境だから。今までHIPHOPをずっとやっていましたけど、やってこなかったJAZZとかJAZZ FUNKとか今まで触れなかった物をこの学校で触れて。そうしたらHIPHOPに活かせるものも沢山あるし、自分の持っているダンスの世界観自体が変わるし、SSMに入ったことはめちゃくちゃ良かったなって思いますね。
Natsuho.先生: めっちゃ良いこと言う!でも本当にそう。やっぱり色んなジャンルの授業がある中で「何のために受けてるのか分からない」ってなっちゃうこともあるかもしれないけど、木村さんの答えが一番正解だと思う。得られるものは全て得て、自分のダンスに活かして下さい!